英検1級合格するためにしたこと(リーディング&語彙力向上編)
今回は英検1級に合格するまでに行った勉強法や内容についてまとめます。
英検勉強中の人の道しるべになればいいなと思います。
英検1級合格の最大の鍵は「語彙力」である。
これは断言できます。英検1級合格、いや英語力を上げるとは語彙力を上げるということと同義です。英語の単語をたくさん知っていれば知っているほど、リスニングも聞き取れるし、リーディングも読めるし、ライティングも書けるようになります。これに異論を唱える人はいないでしょう。スピーキングについては別のトレーニングが必要ですので後ほど解説します。しかしまずは語彙力!!!これがないということは、武器を持たずに戦場に行くようなもの。試験開始早々で瞬殺されます。逆に語彙力さえあれば、とりあえず戦うことはできます。あとは過去問を解いて訓練すれば英検の「戦い方」が身に付いてきて、本番でも実力を発揮できるようになりますよ。
語彙力を伸ばす方法
便利な世の中になったもので、すでに英検1級で頻出される語彙を集めてくれている単語帳が販売されています。私はキクタン英検1級CD付きを購入。Amazonで1760円ですね。たったこの値段で、英語力はあげられるんですよ。無駄なことはしないでいいんです。
キクタンの使い方
どの単語帳でも同じ理論ですが、1つの単語に何分もかけてはダメです。まず1度に勉強する単語数を決めましょう。1度に30個覚える場合は、1個の単語に5秒かけると30個にかかる時間は150秒(2分30秒)。これを1セットとして、今日覚えると決めた30個を1日に何セットも「復習」するようにしてください。10セットしても25分で終わります。1日に10回も同じ単語を勉強すればさすがにうっすらとは覚えられると思いませんか。実際やってみれば簡単に覚えられるように感じますよ。発音記号を読むのに自信がない場合は初めはCDで音声を聞きましょう。私は朝に3セットくらいして、通勤時にCDで音声を真似して発音し、寝る前に3セットするという感じで覚えていました。単語を覚える時には基本的に音読してください。英語、日本語、英文をササ-と音読すれば1単語5秒くらいです。結構雑でいいですよ。復習すれば無意識に脳みそが覚えてくれますから。
リーディングでも語彙力を上げる。
それでは次にリーディングについて説明しましょう。頻出単語をキクタンで幅広く鍛えつつ、過去問を解いて実際に「試合」で使われる語彙を身に付けましょう。過去問集を
使うと日本語訳が付いていて、英文だと理解できない複雑な構文を解読できるので、絶対買いましょう。3870円ですね。
ちなみに、最新の物と、5年前くらいの物を2つ買うといいです。すると、びっくり仰天。リスニングの問題は全く同じ問題が何問か使われているではありませんか。古い過去問は宝の山ですよ。実際、本番で2問くらい解いたことのある問題が出てきました。これは完全に盲点でした。私はたまたまブックオフで見つけた過去問が5年くらい前の物で、練習量を増やすために買ったのですが、それが合格に導いてくれたのでした。これマジです。
リーディング力を上げるとはどういうことかと言うと、英文を「速く」「正確に」読む力をつけるということです。
「速く」読む力の付け方は、時間を決めて集中して「目を動かす」訓練をします。実際の過去問を解くときに意味を理解することよりも「目を速く動かす」ことを意識して読んでいきます。各大問にかけてよい時間は
大問1 25分
大問2 15分
大問3 20分
です。この時間配分で終わらせられる「速さ」を身に付けましょう。私は速さを身に付けるために、まず長文読解120という問題集を使いました。この問題集はまずはやさしい長文があり、制限時間も設定されています。初めはなかなかこの設定時間をクリアできませんでしたが、何問もあるので速く読めるようになり、速く読んでも正確に意味を理解できるようになりました。過去問や問題集の使い方は以下の通りです。
① 「目を高速で動かして」制限時間内に解くようにする。(初めは時間オーバーしますがあきらめない。)
② 次に、じっくり正確に意味を捉えながら読んでいく。知らない単語もあるが、まず調べずに最後まで読み切る。速さを意識しなければどのくらい自力で正解にたどり着けるのかを知りましょう。正解できない場合は、語彙力が低すぎるか理解できていない文法があるということが判明します。
③ 知らない語彙は辞書で調べて「弱点語彙ノート(下記参照)」にまとめます。理解できていない文法がある場合は、一億人の英文法で調べれば大抵は理解できます。それでも、どう調べていいか分からない場合は私はヤフー知恵袋で質問しました。文法マニアの方々が30分以内くらいには大抵分かりやすく答えてくれますよ。これはとても助かりました。
④ 単語や文法を理解したかどうか判別するために、日本語訳を見て英訳できるか試してみます。完璧にはできないと思いますが、スピーキング力をつける絶好の練習になります。やってみると分かりますが、かなり脳に負担がかかってしんどいです。最後までやったら、問題文や選択肢も含めて英文を何回か音読します。スラスラ音読しても意味が取れるようになったら終わり。
「弱点語彙ノート」の作り方&勉強方法
★作り方★
ふつうのA4大学ノートを準備します。見開きで使います。
左のページの端に英語と発音記号を書きます。右のページの端に日本語を書きます。
真ん中のスペースに例文を書きます。覚えやすいように絵なども書きます。これだけです。英語系YoutuberのATSUさんのやり方を参考にしました。両端に英語、日本語をそれぞれ書いているので、自分でテストもできる優れものです。
★勉強方法★
毎回の勉強時間の初めに音読。空いた時間などに音読。目・耳・口、そして1日に何度も復習すれば100%覚えます。たまにテストしてみましょう。どこか遊びに行くときもこのノートだけ持っていけばいつでも復習できます。
過去問を解いていれば分かると思いますが、英検1級で使われている語彙はまた出題されることが多いです。そのため、自分の知らない弱点語彙を1つずつ覚えていけば、確実に合格に近づいていきます。語彙力は一つ一つこのように地道に身に付けていくしかありません。
とにかく、記憶に定着させるためには、「何度復習したか」が鍵です。どうせすぐに覚えられないのだから、10回復習してうっすら覚えていればいいやくらいの軽い気持ちで次々に音読しましょう。この方法は東進衛星予備校の関正夫先生も提唱しています。私は英検準1級の不合格が続いていた時に、この方法に変えて合格しました。もちろん、同じ方法で1年後に英検1級も合格しました。
以上がリーディングの対策方法です。
リーディングは勉強していると眠くなるので、私は朝起きてから、ご飯を食べる前に1時間くらいやっていました。音読もするので頭も起きますし、何より朝イチは余計な雑念が少ないですし、電話やメールも来ない時間なので、貴重な勉強時間として重宝していました。朝を制する者は英検を制すると思っています。
次回はリスニング対策を解説していきます。