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英検1級合格のためにしたこと【スピーキング編】

今回は、英検1級の二次試験であるスピーキングに合格する方法についてまとめていきたいと思います。

 

スピーキング試験内容

スピーキングの試験内容は

① 自由会話

② スピーチ

③ Q&A

となっています。

まず初めに試験官と挨拶をして、たわいもない会話を行います。

その後に、5つのお題が記載されたカードを見て、自分が選んだトピックについて自分の考えを述べます。その後にそのトピックについての質疑応答があります。

 

過去問対策は必須

いくら英語力があっても、スピーチのトピックについてその場で瞬時に考えをまとめて話すというのは訓練していないとなかなかできません。そのため、過去問で色々なトピックについて、ある程度自分の考えを整理しておくことが必要です。私は過去問やネットで出ているトピックについてノートにまとめ、英訳をして、ある程度暗記しておくようにしました。トピックは環境、教育、犯罪、高齢化、情報化など多岐にわたるため、色々な分野の単語をすぐに言えるようにしておく必要があります。

 

対策方法

対策方法として英検専門塾や英字新聞を読むような記事を目にしますが、なかなか難しいでしょう。私が行ったのは、英語独り言と瞬間英作文とDMM英会話でした。留学もしたことが無かったので、英語を話す機会を1日の中で増やし、間違えながら、力をつけていくことにしました。

① 英語独り言

家にいる時は基本的に英語で話すようにしましょう。自分のやっていることや考えていることを英語で言ってみるのです。

例えば、6:00に目が覚めたら I got up at 6:00! What a nice morning it is! などアメリカ人が言いそうな英語(勝手なイメージ)を言ってみるのです。特に自分の行っていることを英語で解説していました。やってみると分かりますが、身近な家の中のものでも英訳できないものがあることに気付くはずです。それを辞書ですぐに調べましょう。

オススメはなんてuKnowというサイトです。

eikaiwa.dmm.com

ネイティブが使う自然な英語を学べますし、質問もできるので重宝しています。日本にいるとなかなか自然な英語表現を耳にしないですからね。これで鍛えましょう。

 

② 瞬間英作文

私のスピーキング力の基礎を固めてくれたのがこの瞬間英作文トレーニン

www.amazon.co.jp

という本でした。

この本は英語の基礎を固めるのにもってこいの本です。Be動詞から始まり仮定法などの難しい文法まで鍛えられます。日本語の1文をすぐに英語に訳すというトレーニングを積むことができます。実際にやってみると分かりますが、簡単な文も英語の文法を理解して使えるようになっていないと瞬時には英訳できないです。おそらくこのブログを見てくれている人は準1級レベルかと思いますが、英語文法を読む際に理解していても、いざその文法を使って話すとなると難しいという人が多いのでは思います。

 

日本人が英語をスラスラ話せるようになるための段階として、まずは日本語で考えて英語に訳す時期があります。この時期に頻繁に使った表現は、徐々に日本語を介さなくても英語で考えられるようになってきます。日本語を英訳するのに10秒かかっていたのが5秒になり、3秒になり、そして一瞬で英訳できるようになってきます。最終的にはおそらく日本語で考えてはいるけれどその割合はとても小さくなり、英語でスムーズに話せるようになります。「徐々に日本語で考える割合が減っていく」という考え方は英語学習YouTuberのATSUさんが述べられており、同じように感じていた当時の私はこの方法でいいんだと確信をもって瞬間英作文に取り組めるようになりました。

 

リスニングも同じ現象が起こりますよね。初めはゆっくりの英文を訳しながら理解していたけれど、簡単な英文ならすぐに理解できるようになり、徐々に日本に訳さなくても英語で理解できるようになっていきます。

 

ですので、はじめから「英語で考えられるようになりたいから洋画も字幕なしで見るぞ」と意気込む必要もないです。以前の私がそんな感じで全く英語力が伸びずにモチベーションが下がってしまった経験があります。「徐々に日本語の割合が減っていく」という気持ちで少しずつ上達していくプロセスを楽しみましょう。

③ DMM英会話

eikaiwa.dmm.com

スピーキングの瞬発力を身に付けるためにオンライン英会話を使いました。1日1回25分です。瞬間英作文で鍛えている力を発揮する場としても最適ですし、何より25分なので毎日続けられます。(と言っても何度かサボったことはあります。)何よりも、おそらく一生行かないであろう国の人と話せるのはとても楽しいです。その国の文化や状況を知ることもできますし、逆に日本のことも話す機会があるので、実際に外国人と話すときの練習になります。英検1級の対策をしているわけではありませんが、過去問のトピックについて一緒に考えたり、自分の英訳を聞いてもらって正しい表現に直してもらうこともしていました。月額約6000円のコースで行っていました。いつでも休会や再開ができるので、現在の私は忙しい月は休会しています。英検対策をしていた時期には再開して、節約していました。英検準1級対策のころから入会していたので、英検1級合格時で約1年くらい続けていたと思います。

以上の3つが私が英検1級二次試験のために行った対策です。英検1級に合格するまでに留学もしたことが無く、日本で勉強していましたが、二次試験は一発合格でした。得点は9割取れていましたので、この3つの対策で十分だと感じます。

 

スピーキング力を鍛えたことで、外国人と話すことが「不安」から「楽しさ」に変わりました。外国人と話していて分からない表現も相手に聞けばいいやと思えるようになってきましたし、リスニング対策で英語の発音も勉強したことで自信を持って発音できるようになりました。オンライン英会話でも、旅行で行った先でも「発音キレイやね」と言われるようになりました。英語を勉強し始めたころから考えると、英語の発音を褒められることは想像できませんでしたが、「正しい学習」を続ければ日本人でもきれいな英語を話せるようになることが分かりました。ですので、英検1級を目指す中で4技能を鍛えていくことは、今後の英語を使える人生にとても有益です。もはや日本にいるのであれば、せっかく質の高い英検対策本や勉強経験者が多い英検の勉強をやらない選択肢はないと思います。英検1級は一度取ってしまえば、日本の色々な公的な試験や機関でも英語力の証明書としての力を発揮します。何より英語を使える人生というのは、人生の楽しさがとてつもなく違うと感じます。人生を楽しむためにも英検対策を楽しんで正しい方法で英語力を鍛えましょう。