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【秀逸書籍紹介】『小学2年の学級づくり&授業づくり12カ月の仕事術』で先手先手で学級経営する。

今回は、教員の仕事に役立つ秀逸な書籍をご紹介します。

それがこちらです。

 この本が秀逸な理由

  • 実際に小学校で働いている先生方が作った書籍である。
  • 各月に学級経営でどのようなことを意識すればいいかが分かる。
  • 各月に子どもたちに伝えたい「いい話」が載っている。
  • 各教科の授業づくりのポイントが分かる。
  • 賞状や通信で使えるテンプレートが多彩。

 

 私はこれまで、色々な教育書を読んできました。学級経営、授業づくり、児童心理、いい話などが中心です。それらの本を読むたびに忘れないようにワードにまとめるという方法を取っていました。しかし、実践してみたい方法を知っても、どのタイミングでやればいいか分からなかったり、内容を忘れてしまっていることもありました。もったいないですよね。

 

 そんな悩みを解決してくれる本がこの「12カ月の仕事術」です。私は次年度の学年が決まった4月初めにこの本を買いました。学期前に何をしておくべきかも掲載されていたので、春休みにしっかり準備ができました。

 

 学級開きの方法が何通りか掲載されていたので、私の性格にあうものを選んで行うことが出来ました。学級開きで使えるアイスブレイクや、先生の面白い自己紹介などを実際にやってみました。するとクラスは大ウケしてくれて、今までで一番良い滑り出しをすることが出来ました。

 

 特に藤木美智代氏の自己紹介マップの実践は児童、保護者にも大好評でした。

 

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(出典:明治図書「小学2年の学級づくり&授業づくり 12カ月の仕事術 43ページ」 )

 

 この自己紹介マップを学級通信第一号に沿えて保護者に読んでもらったおかげで、家庭訪問の際に話のネタが出来て気まずい思いもせずに済みました。担任が自己開示をすることは保護者にとってはとても大切なことだと思います。そういう教師として心得ておくべきことも、この本で学ぶことが出来ました。

 

 私は2年生の担任するのが初めてでしたので、発達段階の把握や一年間の流れ等が分からない中のスタートでした。そんな時にこの本はとても役に立ちます。とりあえず、この1冊が手元にあるだけで、先手先手で学級経営を行うことが出来ます。例えば「6月になると児童は梅雨の時期でストレスがたまりやすくなるので、昼休みに教室でできるストレス発散ボールング大会をしよう」など、その時期だからこそ生まれてくる問題行動などを未然に防ぐことが出来ます。

 

 問題を予測し、先回りで対処し、未然に防ぐことは面倒くさいかもしれませんが、とても大切です。先回りで対処し、子どもたちの問題行動が現れなければ「この時期の2年生はね、○○のような問題がよく起こるんだけど、このクラスはそれが無い!これはスゴイことなんだよ。友達を思いやっている人が多いとても良いクラスだね~!」と褒めることが出来るのです。児童からすれば、問題が起きて怒られて学ぶよりも、100倍嬉しく学ぶことが出来ます。

 

 このように「意図的に褒める場面を作ること」が、荒れないクラスを作るうえでとても大切な戦略になってきます。だから、先手先手で対策を打っておく仕事術が必要になってきます。特に初めて担任する学年は一年間の流れが見えませんから、この本を読むことで、問題が起こる前に準備が出来るのです。

 ぜひ、学級運営で頭を悩ませたくない先生や、荒れないクラスを目指す先生にはお薦めの本です。